鹿児島市の住宅地で6日、野生のサル2匹が小学生に襲いかかりました。
犬を抱きかかえ、息を切らしながら家に戻る小学生のきょうだい。その後に現われたのは野生のニホンザルです。
フェンスを飛び越え、襲いかかります。玄関先で待機するサルと、その後ろにもう1匹の姿も見えます。
(記者)「カーブミラーのあたりでサルを見た、と。目視で100mほどあるのですが、家の前までサルが追いかけてきたということです」
6日午後1時半ごろ、鹿児島市錦江台3丁目の住宅地に野生のニホンザルが出没しました。小学2年の姉と1年の弟が追いかけられ、姉は玄関先で肩を引っかかれました。
(襲われた小学2年の姉)「ここまで来て、ぴょーんって(Q一瞬で?)うん」
当時、自宅にいた父親は、防犯カメラでサルの姿を確認しました。
(子どもが襲われた高橋真也さん)「娘の泣き叫ぶ声がすごかった。(Q普通ではありえない?)聞いたことのない声」
現場は鹿児島国際大学のそばで、近くには森もありますが、50年近く暮らす高橋さんはサルを見たのは初めてでした。自宅の前は通学路で、不安に感じています。
(子どもが襲われた高橋真也さん)「朝、小学生がわいわい歩いて行くので怖い。野生のサルだから来るなということはできない。人里に下りてこなければいい」
錦江台小学校は児童や保護者に対し、「サルに気を付けるよう」口頭などで伝えたということです。

市は、サルに遭遇したときの対策として「あいうえお」を挙げています。
▼(目を)あわせない
▼いたずらしない(からかわない)
▼うるさくしない(騒がない)
▼えさを与えない
▼おいかけない
平川動物公園の福守朗園長は、「必要以上に怖がることはない。刺激を与えず、その場から離れるようにしてほしい」と話しています。