今、観られるのが、ご存じ「赤富士」。
北斎が描いた富士山をテーマにした木版画シリーズ「冨嶽三十六景」のひとつで、正式には、「凱風快晴」という。
島根県立美術館 大森拓土 学芸員
「(展示作品は)かなり初期に擦られた作品と考えられている」
「富士山の山肌にうっすらと木の木目が浮かんでいるが、これらも初期の擦りでしか味わうことができない貴重な表現」
この赤富士、なんと、1970年に開催された大阪万博で展示されたそのもの。
4月はじまった此度の万博を記念しての展示だが、実は、県立美術館には別の赤富士も。
寄贈者の名前から、新庄コレクション、永田コレクションと呼ばれる県立美術館の北斎作品。
今回は、新庄コレクションの赤富士が展示されているが、ともに、大層、貴重なもの。