長崎県対馬市で3日、国の天然記念で絶滅危惧種に指定されるツシマヤマネコが交通事故で死んでいるのが見つかりました。
ゴールデンウィーク中にツシマヤマネコが死ぬ交通事故が相次いでいることから、対馬野生生物保護センターがドライバーに安全運転を呼びかけています。
センターによりますと、3日午前7時前、対馬市上対馬町の国道382号でツシマヤマネコが死んでいるのを観光客が見つけセンターに通報。
死んだのはオスのツシマヤマネコ(体重2,310グラム)で、胸などに強い衝撃を受けた痕があったことから交通事故死とみられるということです。
ゴールデンウィーク中の先月29日にも、ツシマヤマネコの交通事故死が起きていることから、センターではドライバーに対し法定速度の遵守と路上の野生動物への警戒を呼びかけています。
ツシマヤマネコは対馬にのみ生息する固有種で、環境省のレッドリストで絶滅危惧IA類に指定されています。
センターによりますと、万が一ツシマヤマネコをはねてしまった場合、故意でない限り罪に問われることはなく、迅速な通報がヤマネコの命を救う可能性があるといいます。
道路上で発見した場合は、速やかに対馬野生生物保護センター(0920-84-5577)へ連絡するよう呼びかけています。