オーケストラが水浸しになったスプリンクラーの事故で、静岡県裾野市の被害額が最低でも1億5000万円に上ることが分かりました。第三者による犯行の可能性が残るなど原因不明の中、裾野市は事故調査委員会の設置を決めました。
<裾野市 村田悠市長>
「負傷した楽団員、大切な楽器を損なわれた方のご心痛は察するに余りあり、心からお見舞い申し上げます」
10月27日、静岡県裾野市の村田市長が臨時の会見で説明したのは、“原因不明のスプリンクラー事故”についてです。
9月24日、裾野市民文化センターの大ホールで突然、舞台上のスプリンクラーが作動し、コンサートを控えていた楽団が被害を受けた事故。
<シンフォニエッタ静岡 指揮者 中原朋哉さん>
「ポンプの音がしてスプリンクラーの水が出てきた。みんな楽器を救出するため、ずぶぬれになっている」
楽団によりますと、この事故で5人が負傷し、打楽器や弦楽器など100点以上が破損しました。
10月27日、裾野市の被害状況も明らかになり、大ホールを再び利用できる状態とするには、修繕不能なグランドピアノの購入費など、最低でも約1億5900万円が必要なことが分かりました。大きな被害をもたらしたスプリンクラーはなぜ作動したのか。
<松木翼記者>
「舞台用スプリンクラーの起動弁は舞台袖のすぐそばにあります。ここにあるフタを空けて中のレバーを操作しない限り、起動することはないといいます」
舞台上のスプリンクラーは自動で動くことはなく、レバーによる手動操作でのみ作動します。現時点で、異常や故障の報告がないため、何者かが故意に作動させた可能性があり、警察が指紋の採取や監視カメラの映像確認などの捜査を進めているのです。
<裾野市 村田悠市長>
「私は市民の税金を預かる立場として原因が明らかにならない以上、公金の支出(=補償)はあり得ないと考えております」
被害を受けた楽団側は、市に対して早期の補償や謝罪を求めていますが、市は第三者による犯行の可能性が残るうちは応じられないと主張。今後、事故調査委員会を設置し、改めてスプリンクラーの設置や管理に瑕疵が無かったかを調査する方針です。
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