9月の竜巻により伝統産業「遠州織物」の工場も大きな被害を受けました。海外でも評価される自慢の生地を未来へつなぐため、困難に向き合う織物会社を多くの人たちが支えています。

創業77年、世界的ブランドも認める品質の遠州織物が...

榛地織物3代目 榛地研一さん
「これは春夏物のおそらくアパレル向けだと思います。こちらは秋冬物なんですけど、作務衣の生地になります」

静岡県牧之原市細江にある、創業77年の榛地(しんち)織物。県西部で受け継がれる「遠州織物」を手掛けています。

豊かな風合いと耐久性がある生地は、国内外の有名アパレルブランドが買い付けるなど高く評価されています。

<伊豆川洋輔記者>
「創業70年を超える遠州織物の織元ですが、屋根をカバーをしていた瓦が飛んでしまい、織機は濡れている状態で、布にも土砂がかぶっています」

竜巻で屋根が吹き飛び、雨や土砂が流入。13機ある織機(しょっき)のうち10機が被害を受け、一時、操業を停止しました。