なぜこいのぼりって泳ぐの?

風に流されてはためいている旗と違って、こいのぼりの構造には泳ぐための特徴があると言います。

気象予報士 森朗:
こいのぼりは口が大きく、お腹が太く、尻尾の方が細くなっています。この形によって大きな口から入った風が、細い尻尾の方へジェット噴射のように勢いよく吹き出すため、こいのぼりは弱い風でも泳げるのです。大きいこいのぼりの方が重くて泳ぎにくいように感じられるかもしれませんが、たくさんの空気を取り込むことができるため、小さいこいのぼりと同じように大空を泳ぐことができるのです。

大きな口で空気を取り込み、細い尻尾の方でジェット噴射のように空気が出るため、こいのぼりが水平に泳ぎます。

こいのぼりの向きで天気がわかる!?

さらに森さんはこいのぼりの向きによって、これからの天気を予測できるといいます。

気象予報士 森朗:
北風でこいのぼりの尻尾が南を向いている場合、高気圧が来たばかりなので晴れます。南風でこいのぼりの尻尾が北に向いている場合は高気圧が通り過ぎようとしているので、天気は下り坂に向かうでしょう。

高気圧は東から西の方に抜けていくため、北風の場合は晴れ、南風の場合は天気は下り坂へ。

今年のこどもの日はこいのぼりの泳いでいる方向を見て、天気を予想してみてはいかがでしょうか?