九州駅弁グランプリで準優勝にも輝いた「桜島灰干し弁当」の販売会社が、破産手続き開始の申し立てをする方針であることが、民間の調査会社の調べで明らかになりました。
東京商工リサーチによりますと破産手続き開始の申し立ての方針を固めたのは、姶良市加治木町で駅弁の製造・販売を行う、「樹楽」です。
「樹楽」は、2012年に販売を開始した桜島の火山灰を使い肉や魚を熟成させる製法で作られた「桜島灰干し弁当」が、鹿児島中央駅での売り上げ1位となり、人気を博しました。
また、2015年にはJR九州の駅弁グランプリで準優勝するなどし、売上高は4600万円余りに上りました。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大による需要の落ち込みに加え、人件費やコメの価格高騰の影響で売り上げが減少していました。負債総額は、およそ7000万円に上ると見込まれています。
すでに3月から駅などでの弁当の販売は休止していて、今後、裁判所に破産手続きの開始を申し立てるということです。