宮城県の旧志津川町=現在の南三陸町志津川の46年前の街並みを伝える写真展が始まりました。

東日本大震災の被害もあり今は失われた懐かしい風景が並んでいます。
旧志津川町を写した1枚。
八幡川(はちまんがわ)の両側に住宅が立ち並ぶ、今では見ることのできない風景です。
会場には、昭和54年=1979年に撮影された写真37点が展示されています。

仙台市に住む、庄子喜隆(しょうじよしたか)さんが大学時代、JR気仙沼線の全線開通をきっかけに旧志津川町を訪れ撮影しました。
東日本大震災の津波被害で無くなった気仙沼線の旧志津川駅をはじめ昭和の懐かしい風景が並んでいます。

南三陸311メモリアル佐藤信二(さとうしんじ)伝承事業推進員
「震災から14年が経過して皆さんの記憶が少し薄れてきている所もあるので、今回の写真展をきっかけに懐かしんでいただければ」

写真展は、南三陸町の南三陸311メモリアルで7月7日まで開かれています。
写真展は、昭和100年の節目となるのに合わせ企画されました。
写真を撮影した庄子さんは、宮城の名工にも選ばれた印鑑作りの職人で仙台市電をこよなく愛する写真家でもあります。

ゴールデンウィーク中、震災の教訓を学びながら昭和に思いをはせてみるのはいかがでしょうか?