卵・巣は「危険度マックス」
この10日間でハトのフン被害は次第に落ち着いていったが、やはり、毎朝変わらず元気な鳴き声が聞こえてくる。この状況にどう対応すべきか、専門家に聞いた。

マンションや工場などでハト対策を施工する「三勢(日本鳩対策センター熊本)」の岩下満さんは、我が家の状況は既に「危険度マックス」だという。
卵が見つかったということは、ハトがそこを自分たちの巣として認識し、定住を始めている証拠。さらに厄介なのは、ハトの執着心の強さだ。
岩下さん「ハトにとってはもう、そこを住み家として認識しちゃってるんで。執着心が強いので、同じハトが来ちゃいます」

つまり、一度卵を産み付けた場所には、同じハトが繰り返し戻ってくる可能性が高い。ベランダにCDやテープなどキラキラ光るものを下げてハト対策をしている家も多いだろうが、一度“住み家”にされたら、効果には限界があるという。
最終的には、やはり物理的に侵入を阻止する事。具体的な対策として、岩下さんは以下のような方法を紹介した。

1. ネット:ハトの侵入を全体的に防ぐ
2. スパイク(剣山):ハトが止まりやすい場所に設置し、着地を防ぐ
3. 忌避剤:ベタベタする感触と、ハトが危険と感じるにおいを発して追い払う
4. 電気ショック:ハトが止まろうとした際に軽い電気ショックを与え、追い払う
状況に応じて、適切な方法を選ぶ必要がある。