気象庁によりますと、低気圧や前線の影響により5月1日から2日にかけて日本の広い範囲で大雨や強風、高波など荒れた天気となる見込みです。

4月30日現在、千島近海の低気圧は東北東へ進み、5月1日には千島の東へ移動するでしょう。一方、中国北部の低気圧は南東に進み、5月1日夜には日本海西部へ、2日夜には沿海州付近へ進む見込みです。

また、東シナ海でも1日夜までに低気圧が発生し、2日夜にかけて西日本から東日本の南岸を東北東進む見込みです。
さらに別の前線上の低気圧も日本の南に発生する予想です。

これらの低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定になるでしょう。
このため、南西諸島では1日、西日本では1日から2日、東日本では2日に落雷や突風に注意が必要です。

西日本から東日本では大雨による土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水にも注意が必要で、太平洋側では局地的に竜巻などの激しい突風の可能性もあります。

北日本では2日にかけて、西日本から東日本では1日から2日にかけて、低気圧周辺やシアーライン(風の方向や強さが急に変わる境界線)の近くで強風や高波にも注意が必要です。

18時からの24時間雨量は多い所で100ミリ以上となる見込みはありませんが、1日までの波の高さは北海道で4メートル、東北で3メートルと予想されています。