コロナ禍で窮地に立たされたウェブメディア業界

2010年代、Vox MediaやBuzzFeed、Huffington Postといったウェブ発のメディアには勢いがあり、「これからはウェブメディアが世界を変えるのではないか」とまでいわれていました。

これらのビジネスモデルの多くは広告収入に依存していました。記事の表示回数を増やし、広告を掲載することで収益を得るというモデルです。

ところが、コロナ禍を機に企業の広告出稿が減少。アクセス数を稼いで広告収入を得るという従来の方法が厳しくなり、多くのウェブメディアが苦境に陥りました。

評価額の下落、他社による買収、そして事業破綻。かつて期待されたウェブメディアは、厳しい現実に直面しています。これはアメリカに限った話ではなく、日本においても同様です。ウェブ上でジャーナリズムを行うことは非常に難しく、コストパフォーマンスが合わないという問題が浮き彫りになっています。