“人喰い山”で働く14歳の少年 危険と隣り合わせの環境で…

そんな厳しい鉱山で、14歳の少年と出会いました。ネイマールくんは3か月前から“人喰い山”で働き始めたばかりの新人です。

ネイマールくん(14)
「これは“リサ”というご飯だよ。(Q.働いているときはお腹空く?)全然空かない」

今は学校に通っていません。大人と同じように1日7時間、週に5日働き、日給は約3000円。家族の生活費や弟の教育費を稼ぐため、鉱山で働き始めました。

トロッコの重さは、約250キロ。鉱石で満杯になると1トンを超えるといいます。トロッコを運ぶのが今のネイマールくんの仕事です。

トロッコの重さや崩落でレールが痛み、立ち往生するのも日常茶飯事です。

一番奥で採掘するのはベテラン労働者の仕事。岩を叩くとボロボロと崩れてきます。岩盤崩落と隣り合わせの危険な作業です。

採掘した鉱石をトロッコに積み込むと、視界が一気に遮られるほどの粉塵が舞い上がります。ネイマールくんはこうした環境で毎日働いています。

ネイマールくん(14)
「疲れた、暑い」

今どれくらいの子どもが鉱山で働いているか、正確な人数はわかりません。ただ、地元警察によると、去年1年間で117人の鉱山労働者が事故で死亡し、そのうち5人が未成年だったということです。