“パンダゼロ”の可能性 レンタル料や経済効果は?

藤森キャスター:
今回は自民党の森山幹事長が新たなパンダの貸与の継続を求めており、中国側も前向きなのではないかと捉えられる発言が返ってきました。

ジャーナリスト・星浩氏によると「次の貸与契約まで、日本は一時的に“パンダゼロ”もあり得る。中国とのパイプが太い二階氏(地元が和歌山)の影響力が健在なら、貸与は継続されていただろう」ということです。

パンダのレンタル料は、2011年にやってきたシンシンとリーリーについては、年間で95万ドル(約1億円)でした。

また、2021年に上野動物園で生まれた双子のジャイアントパンダ、シャオシャオとレイレイは、当時1年間で約308億円の経済効果があったという試算を関西大学・宮本教授が出しています。

小川キャスター:
日本人はパンダが好きな方が多いですし、経済効果もこれだけ大きくある。ただ、パンダに来て欲しいがために中国に対して人権問題など、言うべきことを言えなくなるということがあってはならないと感じます。

真山仁さん:
外交問題は政治案件だけの問題ではないと思う。民間でもどのようにしてたくさんのパイプをつけるかということは必要。日本にはパンダを好きな人が多いのだとすると、我々はパンダを通じて日中友好を継続してきたのだから、パンダに帰ってきてほしいという声は政治を使う必要はないと思う。

今まで日中関係は外交ルートばかりで勝負しようとしていましたが、アメリカとの関係を考えるとそれがしにくい。それならば、もっといろんな民間の人たち、例えばパンダが大好きな著名人などがみんなでエールを送って「私たちにはパンダと中国が必要なんだ」といったことを訴えることで、中国の本音を引き出すこともできると思う。そういった意味ではこれを良いタイミングだと考えたい。

小川キャスター:
既存のルートとは違うルートがあるかもしれないですね。

※動画内で紹介したアンケートは30日午前8時で終了しています。

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<プロフィール>

真山仁さん
小説家 「ハゲタカ」「ロッキード」など
最新著書に「ロスト7」