広島市安佐南区にある不適切な盛り土をめぐって、地域住民らで作る団体が28日、広島市に対して、耐震強度の説明や現在の産廃処理場の運営改善を求めました。

「上安産廃から安心安全を守る市民の会」は、広島市の産廃指導課などに要望書を手渡しました。

これは、10日前に提出された盛土の安全対策工事に関する住民説明会の開催などの要望に追加される形です。

「市民の会」は、安芸灘断層群の地震想定規模と発生確率は、相当に大きいとして、不適切な盛り土と隣接して広がる上安処分場の耐震強度についての説明を求めています。

また、上安処分場では、今月に入って、複数回、廃棄物が広範囲に野積みされていることが現認されていることから、その日のうちに土をかぶせるなどの廃棄物処理のルールが守られていないとして、事業者への指導を求めました。

広島市は、住民から情報提供されるよりも早い3月にも、立ち入り検査で覆土されていない状態を把握し、口頭指導していて、先週2回目の口頭指導をした、とのことですが、事業者からの改善計画などはまだ示されていないということです。

今後は、立ち入りの頻度を増やしながら、適正に処理されるよう、監視・指導するとしています。