広島県福山市は28日、同市駅家町の2か所で、クマのような動物が目撃されたと発表しました。けが人はいないということです。

福山市によりますと、4月23日夜、駅家町向永谷で、車で北に向かって走っていた市民が、子グマのような野生動物が、山へ走っていく姿を目撃しました。

また27日早朝には、駅家町服部本郷で、新聞配達をしていた人が、体長1m程度の成獣のクマを確認。配達員が、警報器を鳴らすと山へ逃げていったということです。いずれも市職員や警察が現場でクマの痕跡を探しましたが、見つかりませんでした。

福山市は、登山客の利用もある周囲の山へ注意喚起の看板を設置したほか、服部本郷地区にはカメラ3台を取り付けました。市は「クマが出没しやすい時季になっているので、出没地付近で行動する際は、注意してほしい」としています。