27日に投開票されたうるま市長選挙。実力と実績を擁した現職と2人の新人の三つ巴の戦いは、2万5699票を獲得し、次点に約7000票の差をつけ、中村正人さんに軍配が上がりました。

中村正人氏

中村正人氏
「うるま市の地域経済が福祉を支えるという(体制)をしっかり作り上げていこうと訴えました。その内容に夢と希望が見え、それが有権者の判断基準になったと思います」

中部東道路の早期事業化や待機児童ゼロを実現させた子育て政策の継続を訴える一方で、19人の与党市議による票の掘り起こしや、沖縄市を中心に市外からも自民党の県議団などが駆け付けるなど組織戦を展開し、保守票を固めました。

自民党県連 島袋大 会長

自民党県連 島袋大 会長
「今回のうるま市長選の戦い方が非常に勉強になりました。(選挙の)作り方も含めて、参議院選挙にとっては大きなパワーをもらいましたので、とにかく参議院選挙をとって、知事選で県政を奪還する。我々は1年間の目標を立てていますので、しっかりそれを達成したいと思います」

照屋大河氏

オール沖縄勢力の支援を受けた照屋大河さんは、県政と連携しての小中学校の給食費無償化といった子育て政策を前面に押し出し、市政刷新を訴えましたが、現市政への批判票をまとめきれず及びませんでした。

▼照屋大河氏
「地域の皆さんに寄り添い作り上げた政策でしたが、その政策を十分に市民のみなさんに届けることができなかった。私自身が歩ききることができなかったと思っています」

玉城知事

オール沖縄勢力の市長選連敗に玉城知事は。

▼玉城知事
「オール沖縄の現状は必ずしも、一側面で測れるものではないと思いますけど。今回の結果は市政の継続を市民が選択したということですから、結果として真摯に受け止めたいと思います」

照屋守之氏

▼照屋守之氏
「市民のみなさま方の力を借りて、いろんな課題を解決しようとしましたが、組織力をもっと強化できなかったということを含めて申し訳ございません」

照屋守之さんはいち早く立候補を表明し、組織に頼らない選挙を展開しましたが、票を固めきることが出来ませんでした。

▼照屋守之氏
「この選挙に人生を賭けてきましたから、今後どうするかは到底いま考えられる状況じゃないですね」