県警の不祥事を巡り、県議会で「懲戒処分が甘い」と指摘されたことについて県警は25日の定例会見で「基準に基づくもので甘いとは思わない」との認識を示しました。
県警では昨年度、直近の5年で最も多い9人の警察官が懲戒処分を受けました。女子トイレに侵入し盗撮した巡査部長は停職3か月、女性の体を触るなどわいせつな行為をした警部は停職6か月、捜査情報漏えいや複数の女性と不適切な交際があった警視は停職1か月などでした。
県議会の総務警察委員会は先月「懲戒処分の基準が甘い」として県警に対し基準の見直しを要望しましたが、西畑警務部長は25日「要望は警察庁に伝えた」とした上で、「基準に基づくもので甘いとは思わない」との認識を示しました。
そのうえで、「懲戒処分が不祥事に対する抑止力になっているか」と問われた岩瀬本部長は…
(県警 岩瀬本部長)「抑止力のために個々の処分を行うという考え方に立っているわけではない。ひとつひとつの事案への対応として厳正に処分していくということ」
県警は「今年度も外部有識者を招いた研修などを続けていく」としています。