山菜や家庭菜園の作物と見た目がそっくりな有毒植物を間違えて食べ、食中毒になるケースが全国で複数報告されているため、静岡県では注意を呼び掛けています。
厚生労働省や静岡県によりますと、春先から初夏にかけて全国で有毒植物による食中毒が多く発生し、2024年も複数の食中毒事例(件数14件、患者数24人うち死者2人)が報告されています。有毒植物を原因とする食中毒患者の約半数を60歳以上が占めています。
有毒植物の中には、食用の山菜や野菜と見分けがつきにくいものがあり、例えばスイセンはニラと間違えやすく、誤って食べると食後30分以内に吐き気、嘔吐、頭痛、下痢、発汗、昏睡、低体温などの症状を引き起こす可能性があるということです。
静岡県内でも、スイセンをニラと勘違いして食べて食中毒を起こしたケースが2015年(患者4人)と2018年(患者2人)に起きています。また2007年に観賞用として栽培していたグロリオサの球根を山芋と間違えて食べ1人が死亡した事例や、2014年には植物のイヌサフランを食用のギョウジャニンニクと間違えて食べ1人が死亡したケースがあります。
県は家庭では「植えた覚えのない植物は食べない」「観賞用の植物は有毒の場合あるので野菜と一緒に栽培しない」「何かを植えたら家族にも伝える」ことなどを徹底し、間違いなく食用と判断できない植物は「採らない」「食べない」「売らない」「人にあげない」よう注意を呼び掛けています。
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