迎えた当日。

百瀬芳久さん(76):「最初は大丈夫かなぁと心配しましたが、2年間稽古をしてきますともう一人前の役者になりましたね」

劇場には大勢の人が集まりました。

楽屋をのぞいてみると…。

田中香代子さん(73):(緊張してない感じですね?)「もう麻痺しちゃってる。麻痺して緊張しているんだろうけど不思議な感覚で緊張しているんだろうけど(笑)」

いよいよ公演が始まります。


舞台で表現されるのは、過去への後悔や独居の孤独など高齢者が抱える様々な事情です。

舞台:「行くぞマクベス!痛たた!」

さらに、体への不安もコミカルに描かれています。

1時間半ほどの公演。メンバーの熱演が訪れた人たちをひきこんでいきました。

観客は:「お芝居の内容も年代的に合っていて感じることも多々ありましたし、演者の発声もすごくて力をもらえました」

田中佐彦さん(72):「自信はなくてもやりたいという熱意だけはふつふつと持ち続けてきました。演じていて感動しました。うれしくて楽しかった!」

西澤正さん(77)「この年齢の人たちが頑張っているんだから、観ている人たちに僕たちも私たちも頑張らなきゃと演技で伝わったんじゃないかなと思っていて、自分たちもうれしく思っています」

演出永高英雄さん「年をとっても素人でもこのように人前に出て、自分を表現できるパワーがあるということを観てもらえてよかったです」


いくつになっても人生は挑戦!。これを体現するような松本シニアシアターの旗揚げ公演となりました。