4月も終わりに差し掛かり、最近は一気に初夏のような陽気になりましたね。一方で今シーズンの冬をふり返ってみると、この冬は寒気の影響を受けやすくなり、寒い日が多くなりました。特に12月・2月は強い冬型の気圧配置が続いた時期があり、中国山地を中心に大雪となった所がありました。今シーズンの降雪量でみると(12月~3月)北広島町八幡・大朝・高野では、いずれも平年を上回る降雪量を記録しています。

県内では、近年雪が少ない傾向が続いていて、昨シーズンの降雪量も平年を下回っていました。昨シーズンの降雪量と比較すると、今シーズンは大朝や高野で2倍以上の降雪量となりました。八幡の降雪量も昨シーズンの約2倍になりました。ことしの冬は、平年を上回る雪の量となり寒い冬だったと言えそうです。
つづいて4月の平均気温をふり返ると、4月前半はほぼ平年並くらいの気温が続きました。後半になり、上空に寒気が入り大気の状態が不安定になって、局地的な雷雨など不安定な天候になった時期がありましたね。この時期に平年を下回る寒さになりましたが、その後4月下旬にかけては平年を上回る日が続き、初夏の陽気となっています。

さて、この先の天候はどうなるのでしょうか?気象庁が今週発表した3ヶ月予報によると、5月の気温は平年並~高い傾向 6月・7月の気温は高い傾向 という予想です。特に6月~7月は上空の偏西風が平年よりも北の位置を流れやすく、高気圧の張り出しも強いことから、日本付近は暖かい空気に覆われやすくなります。また、地球温暖化の影響で大気全体の温度が高くなっています。これらのことから、6~7月は特に高温傾向となりそうです。
また、梅雨時期は暖かく湿った空気が流れ込みやすくなり、梅雨前線の活動が活発になる時期がある見込みです。暖かくなり、ことしも大雨や猛暑への備えを考えなければならない時期になってきました。ひとまず、こまめに水分補給をしたり、軽い運動を行ったりするなど、体を暑さに慣れさせることが重要になります。
