お値段から世の中の動きを読み解いていくコーナー「きょうのお値段」。今回は「1リットル10円」。物価高対策として、来月から引き下げられる方針のガソリン価格についてです。

10円引き下げで一般家庭で年間約4000円、運送業者で約17万円も負担軽か

出水麻衣キャスター:
5月22日から、ガソリン価格、1リットル当たり10円の引き下げが決まっています。

【5月22日から引き下げ方針】
・ガソリン・軽油 10円/L
・重油・灯油 5円/L
・航空機燃料 4円/L

10円の引き下げで、生活がどうなっていくのか、みずほリサーチ&テクノロジーズの服部直樹氏に聞きました。

一般家庭では年間で約4000円、運送業者では年間で約17万円も負担が軽くなるということです。
※ガソリン給油1台

輸送費の減少で物価高がやわらぐなど、家計への影響は大きいと話していました。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
暫定税率で下げると、ものすごい財源が必要になるので、それはできません。予備費が少し残っているので、予備費で手当しようという発想です。

いつまでやるかというと、実は原油が下がって、円高になっています。もしかすると、ガソリン代自体もずっと下がる傾向にあるので、その傾向を見ながら対応するということだと思います。

井上貴博キャスター:
よく財源の話が出ますが、補助金でずっとその場しのぎでやってきたと言えます。結局、ガソリン・電気・ガスの補助金をすべて合わせると、10兆円くらいだと言われています。

補助金などの一時的なことではなく、持続可能な制度に変えていった方がいいのではないかと思います。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
そのうち、少しは資源高も緩和されるだろうと思っていましたが、そうならないで今に至っています。そろそろ、恒久的な持続可能なものに切り替えていくことが必要だと思います。