ネット証券の利用者の口座が乗っ取られ、勝手に取引きされる被害が鹿児島県内でも確認されました。不正に取り引きされた額はおよそ10億円にのぼります。

県警によりますと、今月中旬、県内に住む被害者のスマートフォンに実在する証券会社をかたるメールが届きました。メールには詐欺などを防ぐため、セキュリティーの設定を更新する指示や、「期日までに設定を完了しなければ、口座機能の一部を制限する」などと書かれていました。
被害者がメールに記載されていたリンクにアクセスすると証券口座のサイトが表示され、IDやパスワードを入力しました。
後日、自分の口座を確認したところ、身に覚えのない株の売買が行われていたということです。
こうした被害が今月だけで県内で少なくとも2件、確認されていて、不正な株の取引額は、相談も含めおよそ10億円にのぼるということです。

県警は、「メールに記載されたリンクにはアクセスせず、事前にブックマークした公式のリンクからアクセスしてほしい」と注意を呼びかけています。