コメの価格高騰の影響がふるさと納税にも及んでいます。
返礼品のコメの在庫が確保できないとして、宮崎県内の自治体で返礼品の受け付け停止が相次いでいます。

ふるさと納税の寄付額で5度の日本一を誇る都城市。

肉と焼酎のイメージが強い都城ですが、実はコメの収穫量が県内トップで、ふるさと納税の返礼品でもおよそ400件、取り扱っています。

(都城市ふるさと納税課 上森智之さん)
「都城市では16のポータルサイトでコメを取り扱っているが、現在、いずれのサイトにおいても品切れの状態となっている。年明け以降、特にコメに対する需要が大きく伸びている」

コメの価格高騰の影響で返礼品に注文が殺到。
用意していた在庫は、先月時点ですべて売り切れになったということです。

(都城市ふるさと納税課 上森智之さん)
「今後、どれだけ在庫が確保できるかは、現時点で不明な状況にある」

返礼品の需要が高まっているのは県内有数のコメどころ、えびの市でも…

(ふるさと納税の事務業務を代行・株式会社えびの 高佐伸也ゼネラルマネージャー)
「今年1月末ぐらいから、例年に比べてアクセス数が増えまして、2月中旬すぎから寄付件数自体が急増して、これが4月まで至っている」

在庫の不足に伴い、先月からは定期的にコメを送るいわゆる「定期便」の返礼品が受け付け停止に。
現在は単品だけの取り扱いになっています。

(株式会社えびの 高佐伸也ゼネラルマネージャー)
「お米をご提供してくださる事業者が複数いるが、その過半数が在庫不足によって供給停止の申し入れがあった。今、現在も提供していただいている事業者については、こういった高めの状況が続くということであれば、提供が難しくなるというところも見据えてはいる」

宮崎市も先月末に事業者から在庫の見通しが立たないと連絡があり、現在、コメの受け付けを停止していて、再開のめどは立っていないということです。