第四北越フィナンシャルグループと群馬銀行が、2027年の経営統合を目指して基本合意をしたと、24日に発表しました。
県をまたいだ地方銀行の『経営統合』で、全国トップクラスの地方銀行が誕生します。その狙いとは?
【群馬銀行 深井彰彦頭取】
「群馬銀行と第四北越FGは、経営統合にむけて協議・検討を進めていくことに基本合意した」

24日の午後4時から東京で開かれた会見には、第四北越フィナンシャルグループの殖栗道郎社長と群馬銀行の深井彰彦頭取らが並び、経営統合の基本合意についての説明をしました。
第四北越の総資産はおよそ10兆8000億円、群馬銀行はおよそ10兆6000億円で、合わせると総資産およそ21兆4000億円という、全国トップクラスの地方銀行グループになります。

これまでも第四北越FGと群馬銀行は、2021年に連携協定を結んで店舗の共同利用やノウハウの相互活用をはかるなどして関係を深めていました。

今回の経営統合について群馬銀行の深井頭取は、『規模の拡大』が最大の目的だとしています。
「経営規模と質の両面で、地方銀行トップクラスの“新金融グループ”へステップアップを果たすことが本経営統合の目的です…」
また殖栗道郎社長は、「規模の拡大により顧客や地域にさらなる貢献ができる」と説明しました。
「金融仲介機能の増強、広大なネットワークを生かした事業承継やM&Aの提案力の向上、スタートアップ支援の強化、新たな事業領域の探索…が可能となります」