太平洋戦争末期に南さつま市の万世飛行場から出撃した特攻隊員らの慰霊祭が開かれました。

万世飛行場は太平洋戦争末期に完成しました。

慰霊祭には、特攻隊員の生存者や隊員の遺族らおよそ300人余りが参列し、特攻で命を落とした201人に花を手向け、追悼しました。

(加覧幸男少尉(鹿児島県出身)の手紙を朗読)
(加世田高校3年 原村苺さん)「暇有りましたならば御会ひし度い考へです。来ますならば成るたけ早く来て下さい。御知らせします」

地元の高校生が特攻隊員の遺書や手紙を朗読し、戦争の悲惨さ、特攻に旅立った隊員らの胸の内に思いをはせました。

(元特攻隊員 上野辰熊さん(97))「我々みたいな思いをさせたくないのが一番の望み」

(特攻で戦死した 込茶章さんの妹 奥田保子さん(95))「この歳なのでいつまで来られるか分からない。本当にすてきな兄だった。今でも涙が出て」

参列者らは二度と戦争をしない誓いを新たにしていました。