備蓄米を放出しても下がらないコメの価格。いま話題となっているのが海外産の「ジャポニカ米」です。価格が安いことで、アメリカ産だけでなく、さまざまな国から輸入が増えています。
きょうから始まった備蓄米の3回目の入札。コメの価格安定に繋がるかが注目されていますが、スーパーでの平均価格は、15週連続で値上がりしています。
こんな最中、スーパーに搬入されていたのは…「輸入米」です。
買い物客
「10キロでこれだったらまだ安い」
こちらのスーパーでは、秋田県産「あきたこまち」が10キロあたり=8797円(税込み)に対し、アメリカ産のコメは1割以上安い7501円で販売。
C&Cエンド本店 土木拓也 店長
「(味は)国産米と遜色ないという声をいただいているので、非常に好評で、並べれば並べるほど、すぐに完売する」
割安の「輸入米」をめぐっては、大手スーパーもアメリカ産と国産のブレンド米を売り始めるなど、広がりを見せつつあります。
コメはいま、日本だけの問題ではなくなっています。
レビット報道官(3月11日)
「日本はコメに700%の関税をかけている」
トランプ政権は関税交渉で日本側にコメなどの輸入拡大を要求しています。
日本は現在、関税のかからない「ミニマム・アクセス」の仕組みで、年間およそ77万トンのコメを輸入していますが、この枠内でアメリカ産米の輸入量を6万トン程度増やす案が、いま政府内で浮上しているのです。
しかし、民間は一足早く輸入を拡大しています。
スパイスハウス 林ゆかりさん
「すごく(ジャポニカ米の)減りが早い。別の倉庫から持ってこないと供給が追いつかない」
こちらの輸入食材店、人気はやはり、日本人になじみのあるジャポニカ米。おととい、8000キロ仕入れたベトナム産のジャポニカ米が、きょうは500キロまで減っています。
スパイスハウス 林ゆかりさん
「一般のお客さまも『安いコメを買いに来ました』と、日本米の代わりになるジャポニカ米を買う人が増えている」
人気を集める輸入米。ただ、農水大臣は受け入れ拡大に慎重姿勢です。
江藤拓 農林水産大臣
「国内の生産基盤をしっかり守らなきゃいけないし、米国に対しても言うべきことはしっかり言わないと」
コメの輸入拡大は、国内の農家から反発が起きる可能性もあり、政府は慎重に検討する方針です。
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