自民・公明・維新の3党合意による高校授業料の無償化をめぐり、きょう、全国知事会は、“公立高校離れ”が進まないよう、公立高校への支援の抜本的拡充を求める緊急提言を阿部俊子文部科学大臣に提出しました。

きょう、文部科学省を訪れ、阿部大臣に緊急提言を手渡したのは、全国知事会の文教・スポーツ常任委員会委員長の大村秀章愛知県知事です。

大村秀章 知事
「(全国知事会で)何といっても一番声がたくさん出たのは、公立高校離れが進んでしまうのではないか」

大村知事は、高校授業料の無償化により私立高校の人気が高まり、公立高校離れが進むことへの懸念を示し、国として公立高校への支援の抜本的な拡充を図ることなどを求めました。

公立高校への支援として、緊急提言では、▼老朽化への対応、▼インターネット環境など教育DXへの対応、▼エアコン整備などへの財政支援の充実化、▼教員配置を含む高校の指導体制の拡充などを要望。

都市部と地方では公立と私立の実情が異なることや、居住地域による経済的負担の不均衡があることにも留意したうえで、すべての地域で魅力ある学校を選択できるよう、財源措置を含めて、柔軟で持続可能な制度設計にするよう求めました。