福岡県労働委員会も「不当労働行為」と認定 それでも続く配車差別

東輪ケミカルの配車差別をめぐっては、福岡県労働委員会も「不当労働行為」と認定している。

裁判を起こす前の2022年1月11日、松尾さんたちは、福岡県労働委員会に救済を申し立てた。

裁判中の2023年11月16日、福岡県労働委員会は、東輪ケミカルに対し、配車差別を禁止することや、配車差別がなければ得られたであろう賃金の支払い、「不当労働行為に認定されたこと」を社内に掲示するよう命じた。

しかし、その後も会社は配車差別をやめなかった。

福岡県労働委員会によると、東輪ケミカルは福岡県労働委員会の命令に対し不服を申し立て、現在、中央労働委員会で再審査が行われている。

松尾さんたちの代理人 安元隆治弁護士「(福岡県労働委員会の命令から)歩み寄りがないという対応、ここまで露骨な不当労働行為といわれている対応を一顧だにせず継続するという点。一向にまともな対応がないという点は、この事案の大きな特徴かなと思います」