「運送会社で働く人たちが働きやすい業界になってほしい」

2024年問題で、運送業界の働き方に注目が集まるが、ドライバーの労働の実態はなかなか見えにくい現状がある。

判決後、松尾さんたちは、こう話した。

トラック運転手 松尾宏忠さん「労働基準法を守らざることで得られる利益を、僕たちも良しとしてきた部分もある。稼がせてもらうためにはグレーな部分を良しとしなければならないと。しかし、会社が不当な差別行為を行ったら罰せられるということが判決として出たことは非常に大きいと思う。この判決を契機に運送会社で働く人たちが働きやすい業界になってほしいと思います」

トラック運転手 梶原章裕さん(54)「本当に苦しい生活の中で3年という期間を過ごしてきました。今回の判決はすごく嬉しいですけど、会社は判決を真摯に受け止めて会社の待遇環境改善に取り組んでほしいという一心です」

松尾さんたちの代理人 安元隆治弁護士「非常にとんでもない会社だと思っている。労働者の権利主張に対して会社がこんな露骨な労働組合潰しをやってくるのは、おそらく氷山の一角だと思う」