開園まで1週間となった愛知・長久手市のジブリパーク。主要アクセスとなるリニモの藤が丘駅周辺では来客が増えると期待しつつも“ある懸念”を抱えています。



1日の入場者数の上限を土日・祝日が5650人、平日を4930人としていますが、もしも、来場者が集中すると地元の混雑はどうなってしまうのか。

2005年の「愛・地球博」の時以来、再び言われているのが…「藤が丘駅問題」です

ジブリパークを目指す鉄道利用者の乗換駅となるのが、名古屋市営地下鉄 東山線・藤が丘駅(名古屋・名東区)です。

2005年の「愛・地球博」開催時には利用者が集中し、「藤が丘駅問題」が起きました。原因は鉄道の輸送力の差

1時間におよそ15,000人を輸送できる地下鉄に乗って、終点の藤が丘駅で降りても、その先乗り換えるリニモの輸送力は、当時は1時間におよそ4000人、4分の1の輸送力に激減するのが根本的な原因でした。

当時の時刻表を見ると明らかで、地下鉄・東山線が最大2分に1本到着するのに対し、リニモの発車は6分に1本。また6両編成の地下鉄に対して、リニモは3両。

地下鉄が藤が丘駅に到着するたびに、リニモに乗れない人が増え続け、ホームやコンコース、地上にあふれてしまいました。

今回、名古屋市交通局は「乗車人員が増えると予想されるが、万博とは規模が異なるので、万博の時のような混雑状況にはならないと考えている」として、「必要があれば対策を講じたい」ということです。



一方、リニモは混雑対策として11月からは、藤が丘駅発八草駅行きについては午前8時台は現在の9本を10本にして平均6分間隔で運行します。

これにより、1時間に最大3000人が利用できるようになります。また9時台は、7本を8本に増やして対応します。