偏見と無理解が飛び交う中、赤ちゃん死亡
当時の日本では、体外受精への理解が乏しく、「不自然な命で神への冒涜」「人工的に作られた子供」といった否定的な声が少なからず存在していました。そこから「試験管ベビー」というあたかも「人工的に作られたSFのような生命」という偏見が生まれたのです。

しかも、最初の体外受精児が風邪をこじらせてわずか2年で亡くなってしまったことが、その偏見に追い討ちをかけました。
不妊に悩むママパパには大いに福音であったのにもかかわらず、体外受精自体に否定的な考えを持つ人は多かったのです。
