1978年、イギリスで世界初の体外受精による最初の赤ん坊が産まれました。このことは大いに社会の関心を集めましたが、同時に「試験管ベビー」という偏見は関係者を悩ませたのです。(アーカイブマネジメント部 疋田 智)

いわゆる「試験管ベビー」日本でも誕生

1978年、イギリスで誕生した「体外受精児」この当時で言う「試験管ベビー」は、世界中に大きな衝撃を与えました。

子供は女児。ルイーズちゃんと名付けられました。

体外受精児は母の卵子と父の精子を取りだし、受精させて培養した後に母体に戻すというもので、現在では普通に行われています。

体外での培養期間は一般的に2〜6日程度、それ以外は通常の妊娠と変わらないといいます。

イギリスに遅れること5年の1983年、日本でも初めての体外受精児が誕生しました。
新聞やテレビが「日本初の試験管ベビー誕生」と大きく報じ、社会の関心を集めました。