重症化すると死に至るおそれがあるマダニが媒介する感染症。今年、鹿児島県内で初めての患者が、いちき串木野市で確認されました。
マダニに刺されることで感染する「SFTS」=重症熱性血小板減少症候群は、発熱や倦怠感などの症状があり、重症化すると死亡するおそれがあります。
SFTSへの感染が確認されたのは、いちき串木野市の60代男性です。
男性は今月14日、発熱などの症状があり、医療機関を受診しましたが、症状が改善されず、18日に鹿児島市内の医療機関に入院し、検査したところ、21日に感染が確認されました。
男性は現在、入院中で症状は改善しているということです。マダニに刺された痕は見つかっておらず、県内での感染確認は今年初めてです。
県内では去年、6人の感染が確認されています。
マダニは春から秋にかけて活動が盛んになるため、県は、山林や草むらに入る際には長袖・長ズボンを身につけ、刺された場合は無理に引き抜かず、医療機関で処置を受けるよう呼びかけています。