この決断が小さな命を救うきっかけに。廣津さんは、男の子を抱きかかえ、近くの駅に向かった。
廣津さん:
「警察に行かんと、この子を助けられないし、親のところに返せないなと思ったので交番に行ったんです。抱っこしたら泣き止んだので、良かったなと思ってそのまま連れて行きました」

駅に到着後、交番が無人だったため、廣津さんは駅員に協力を求め、110番通報を依頼した。
男の子は、数百メートル離れた場所にある自宅から外に出て迷子に。保護者から警察に連絡が入っていて、無事に家族のもとへ帰ることができた。
22日、男の子を保護し安全を確保したとして、中津警察署の荒巻浩三署長から廣津さんに感謝状が贈られた。

廣津さん:
「恥ずかしいけど、うれしいですね」
荒巻署長は「重大事故や事件につながる可能性もある中で、適切に保護してもらい感謝している」と話し、廣津さんの勇気と優しさを称えた。