駅前の路上で、泣きながら歩く薄着姿の1歳男の子。帰宅途中の女子高校生が、とっさの判断で1人の小さな命を救った。
4月5日午前9時頃、春休み中だった大分県中津市の東九州龍谷高校2年生・廣津希緒さん(16)は、JR中津駅付近の路上で泣きながら歩いている男の子(1)を発見した。目にしたのは、男の子の驚くべき姿だった。

廣津さん:
「肌着とおむつ、ぶかぶかのお姉ちゃんの靴で泣きながら歩いていました。明らかに普通じゃなかったです」
当時の気温は約10度。寒空の下、廣津さんは、薄着で歩く幼い子どもの姿に違和感を覚えた。しかし、見知らぬ子どもに声をかけることにはためらいもあったという。

廣津さん:
「声をかけるか迷ったんですけど、周りに人は全然いなかったんで、自分しかいないなと思って頑張って声をかけました。『ママは?』と聞いたんです。ですけど、泣き続けて何も答えられない状況でした」