「ロンギヌスの槍」をめぐる課題

しかし、このプロジェクトには課題もある。天竜浜名湖鉄道の敷地内に設置された「ロンギヌスの槍」は、ファンにとって垂涎の的だ。しかし、この槍は通常立ち入り禁止の転車台のそばにあり、有料ツアーに参加した人だけが見学できる。
天竜浜名湖鉄道営業課の渥美敏和課長代理は、悩ましい状況を語る。「見てはいただきたいものなので、ツアーを毎日のように組んでいるので、ぜひそちらに参加していただき多くの人に見てもらいたい」
実際、取材中にも敷地内をのぞき込み人の姿があった。「映画でも話題になっていたので見にこようと」「ニュースで見た感じでは人が近くにいたので、行っていいのかなと」と、ファンの熱意との狭間で困った状況がある。
また、混雑が目立つ中で、行政運営に影響が出ないように、浜松市は窓口が混みあう週明けなどは交通整備の人員を増やすとしています。