全国に比べて宮崎県内で整備が遅れている公立小中学校のトイレの洋式化についてです。
洋式化を進めてもらおうと、宮崎市に企業から5000万円が寄付されました。

宮崎市に5000万円を寄付したのは、東京に本社を置き、宮崎市で航空機部品などを製造する「日機装」です。

21日は、清山市長から日機装の甲斐敏彦会長に紺綬褒章の褒状が手渡されました。


「日機装」は、小中学校のトイレの洋式化に役立ててもらおうと、企業版ふるさと納税制度を活用して、おととし、寄付を行いました。

市は、その寄付金を一部活用し、昨年度までに26校の小中学校であわせて191基の洋式トイレを設置したということです。

(日機装 甲斐敏彦会長)
「学校の環境整備は当然必要。私も子どもの頃確かに学校のトイレをあまり使わなかったかなと思うが、そのあたりの整備でもし多少なりと役に立てれば」

宮崎市の小中学校のトイレの洋式化率は、先月末時点で52.6%となっています。

小中学校のトイレの洋式化がどれくらい進んでいるのでしょうか。

まずは、全国平均です。おととし9月時点で、公立小中学校に設置されているすべてのトイレのうち、洋式の割合は、68.3%となっています。

これに対し、宮崎市の洋式化率は、2021年度末が40.1%で、昨年度末が52.6%と、予算を増やして対応して4年間で12%ほどアップしましたが、いまだ全国平均を大きく下回っています。


昨年度、宮崎市では、小中学校26校のトイレあわせて191基を洋式化しましたが、これにはおよそ1億4000万円の費用がかかっています。

宮崎市は、今年度からさらに洋式化を加速して、2027年度までの3年間で1070基を設置し、75%以上を目指していきたいとしています。