60年ぶりに愛媛県内で開催される来年春の全国植樹祭に向け、愛媛県松山市内にある植樹の会場では、スギやヒノキを伐採するなど整備が始まりました。

岩下アナウンサー
「60年前の植樹祭で植えられた木々がこんなに大きく成長しています。この場所が再び来年の植樹祭の植樹会場として生まれ変わるんです」

全国植樹祭は「森林」や「みどり」への理解を深める国土緑化運動の中心的行事で、前回、県内で開催された1966年にはこちら「久谷ふれあい林」に昭和天皇皇后両陛下がスギをお手植えになった他、3万本ものスギ・ヒノキが植樹されました。

そして来年春の愛媛開催でもこちらが再び植樹会場に使われる計画で、21日は地元の森林組合が2・2ヘクタールの敷地に植えられたスギやヒノキおよそ1500本の伐採に着手しました。

岩下アナ
「今メキメキ音を立てながらスギの木が倒れていきました来年の植樹祭に向けた植樹会場の整備が本格的に始まります!」

伐採作業は6月末ごろまで続き、その後、本番直前まで植樹会場としての整備が進められる一方、木材は、式典会場の県総合運動公園でベンチやプランターのカバーなどとして活用される計画です。

県全国植樹祭振興課 技師 中村貴弘さん
「切って使って植えて育てるというような森林資源の循環利用を象徴する植樹会場として活用していく。植樹祭を通して自然の大切さなどを皆さんに知ってもらえたら」

なお、昭和天皇皇后両陛下のお手植えスギは保存される他、来年の大会式典会場で天皇皇后両陛下が植樹された苗木は大会後、久谷ふれあい林に移植される予定です。