県内で昨年度、アメリカ軍機などによる低空飛行の目撃情報が251件寄せられ、奄美市では前の年の3.7倍と急増したことが分かりました。

先月13日の夜、日置市で撮影されたアメリカ軍の輸送機とみられる機体です。低い音を立てながら、住宅の上を飛んでいます。

県によりますと、こうしたアメリカ軍などによる低空飛行の目撃情報が、昨年度は県や市町村に251件寄せられ、前の年の1.2倍に増えました。現在の集計方法となった2020年度以降、3番目に多い数です。

市町村別にみると、奄美市が158件で前の年の3.7倍と大幅に増え、次いで、日置市が36件、鹿児島市が35件、薩摩川内市が11件などとなっています。

このうちアメリカ軍機の可能性があるケースは、九州防衛局などに確認した結果、これまでに81件となっていて、県は「九州防衛局に対し、安心・安全の確保の徹底についてアメリカ軍に申し入れるよう要請する」としています。