鹿児島市で18日鶴丸高校と甲南高校が競う伝統のスポーツ大会「甲鶴戦」が開かれました。

サッカーや野球など15種目で戦い勝った種目数で勝敗が決まる甲鶴戦。

1971年に始まり、これまで25勝22敗6分けで甲南が勝ち越しています。

最初のサッカーは鶴丸が先制。
しかし、その後は点の取り合いとなり3対2で甲南が勝ちました。

体育館では女子が熱戦。
女子バレーは鶴丸が勝利。女子バスケは甲南が勝ちました。

甲鶴戦は準備から運営まで生徒が行います。今年の実行委員長で鶴丸高校・生徒会長の島元歩美さんは半年間、準備してきました。

(甲鶴戦実行委員長(鶴丸3年) 島元歩美さん)「大変というより、楽しく充実した日々だった」

甲鶴戦は「応援」も醍醐味の1つ。
吹奏楽部の演奏に合わせ男子ハンドボールは互いに譲らない激しい攻防が続きます。

こちらの生徒は手作りのうちわを持って同級生にエール。

(甲南高校3年 渕田葵さん)「(Qトモ君とは?)甲南高校背番号10の中村栄仁くん。1年の時に同じクラスで(ハンドボール部の)キャプテンとして頑張っているのでぜひ応援したいと思って」

「甲南ファイト―」

一方、鶴丸側のスタンドで誰よりも高くジャンプし、声を張り上げているのは山岳部の上村俊春さんです。山岳部は甲鶴戦の対象競技ではないため仲間のために全力で応援すると心に決めていました。


(鶴丸高校3年山岳部 上村俊春さん)「プレーしている彼らを自分の声とパッションで応援したかった。熱意が伝わるよう最大限動いている」


大声援に後押しされ男子ハンドボールは鶴丸が勝ちました。試合のあとは両チーム揃って記念撮影です。

(甲南高校3年ハンドボール部 中村栄仁キャプテン)「4点差と健闘できたのでうれしい」

(鶴丸高校3年ハンドボール部 千代丸留依キャプテン)「仲間の声が聞こえないほど大きな歓声でとてもいい試合ができた」


すべての競技の結果、11対6で甲南が勝利し5連勝を決めました。

高校のスポーツ交歓会は今月25日に錦江湾高校と武岡台高校、来月2日には鹿児島中央高校と鹿児島玉龍高校が対戦します。