「物流の2024年問題」を受けて、JR東日本は東北新幹線を使った大口荷物の定期輸送を18日からはじめました。2025年秋には、座席をなくした荷物専用の車両を運行し、さらに輸送を強化する方針です。
中澤 美寿妃 記者
「青森の新鮮な海産物などを積んだ車両がまもなく東京に向けて出発します。今回の荷物輸送サービスには客室が使われています」
JR東日本の「はこビュン」は、物流の人出不足などの社会問題を解決するため、新幹線を活用した「荷物輸送サービス」です。
これまで法人と個人客向けだけでしたが、18日から大口荷物の定期輸送をはじめました。
ホタテなどの海産物や、引っ越しの荷物などが10両編成のうち2両の客室に載せられました。
これまで積むことができる荷物は最大40箱でしたが、今回は客室を効率的に活用し、最大200箱程度にまで増え、まとまった依頼にも対応できるようになりました。
新青森駅 吉田和男 駅長
「新幹線はお客さまを運ぶだけでなく、荷物も高速で安定的に運ぶことができる」
大口荷物の定期輸送は「新青森発・東京着」で、当面の間、毎週金曜に1便運行しますが、JR東日本は利用状況に応じて区間や本数を広げていくとしています。
また、2025年秋には座席をなくした荷物専用の車両を東北新幹線で運行し、最大で1000箱程度のさらなる大口輸送を実現する方針です。