鉄道事業以外での収益拡大を目指すJR四国が今年度から開始したサーモンの陸上養殖事業、愛媛県西条市内にいけすが完成し、18日報道陣に公開されました。

18日公開されたサーモンの養殖施設には、直径5メートルのいけす13基が並んでいて、およそ4700匹の稚魚が育てられています。

西条市内で湧き出ているきれいな地下水を利用したいわゆる「かけ流し方式」です。

サーモンの陸上養殖事業の成功を祈願して行われた神事には、地元の漁業関係者らおよそ20人が参加し、中ではJR四国の平田成正常務が「精一杯事業に取り組みサーモンを全国に広げたい」と抱負を語りました。

JR四国 平田成正 常務
「脂身が意外に少なくあっさりした味わいで旨味がくる。特に生で食べてもらう味わいが、来年楽しみにしてもらえたらと思う。サーモンならJR四国だと言われるようなかたちに育てていきたい」

鉄道事業以外での収益拡大を目指すJR四国。
現在養殖されているサーモンは来年春から初出荷される見通しで、四国内や首都圏の飲食店などに流通するということです。

当面は年間10トンの生産を目標としていますが、2030年度までには1億円以上の売り上げを目指していて、今後、養殖場所の増設も検討する方針です。