部下の隊員の太ももなどを触ったとして、熊本市にある陸上自衛隊第8師団が、50代の2等陸佐を停職1年としました。
4月17日付で停職1年の懲戒処分を受けたのは、陸上自衛隊第8師団司令部に勤務する50代の2等陸佐です。
第8師団によりますと、2等陸佐は去年(2024年)10月下旬から11月上旬の間に、食事の場で複数回、部下の隊員の太ももを触ったり、服の上から尻を触ったりしたということです。
直後にこの隊員が上司に被害を相談したことで発覚しました。
2等陸佐は第8師団に対し「性的欲求があったが、セクハラに該当するという意識が欠落していた」と話しているということです。

第8師団 停職処分相次ぐ
北熊本駐屯地司令の大場智覚陸将補は、「指導教育に徹底し、再発防止に努める」とコメントしましたが、第8師団では今年に入ってからだけでも交際相手の頭を殴るなどした3等陸尉や、後輩の隊員に暴行を加えた別の3等陸尉を停職の懲戒処分としています。
第8師団は、今回処分した2等陸佐の年齢や性別のほか、問題が起きた食事の場が公務中かどうかなどを含めて詳細を明らかにしていません。
2等陸佐は、処分を終えた後も勤務を続ける意思を示しているということです。