日本とアメリカの関税交渉で、赤沢経済再生担当大臣はトランプ大統領と会談し、相互関税などの見直しを求めました。アメリカに自社の製品を輸出をしている会社は、今後の日米交渉の行方を注視しています。

赤沢 経済再生担当大臣:
「トランプ大統領が私に会ってくださったことは大変ありがたい」

日本側の発表によりますと、トランプ大統領は赤沢大臣とホワイトハウスでおよそ50分間会談しました。

トランプ氏からは「日本との協議は最優先だ」との発言があったということです。その後、トランプ氏は参加しない閣僚級の会談があり、赤沢大臣は相互関税などについて見直しを強く求めたとしています。

そのうえで、日米両政府は今後、関税をめぐって可能な限り早期に合意し発表することを目指すことで一致したということです。

トランプ氏は、「日本の代表団と会談できたことを大変光栄に思う。大きな進展だ」とSNSに投稿しています。

石垣綾香 記者:
「アメリカンビンテージがテーマのこちらの店では、自社で作ったさまざまな形のブーツをアメリカなど海外に輸出しています」

仙台市青葉区のセレクトショップ「SPEEDWAY」では、自社ブランドのブーツおよそ20種類を国内で製造し輸出しています。

SPEEDWAY 里館武店長:
「革の部分さえケアしてもらえれば底が減ってもずっと履いてもらえる。そこがうちで共通している作り方」

日本では、およそ12万円で販売されているこのブーツ、アメリカでの取り引きが最も多く数社に卸売りしています。このまま関税が上乗せさることになれば・・・。

SPEEDWAY 里館武店長:
「価格が上がることによる『買い控え』。卸先でもエンドユーザーでも一番懸念しているところ」

また、関税が影響して値上げされることで売れにくくなることを恐れた取引先からはすでにある「要望」があったといいます。

SPEEDWAY 里館武店長:
「関税を支払っているのはアメリカの取り引き先の店です。関税が上がる前に我々に商品を送ってほしいとリクエストがある」

しかし、一つひとつ日本の職人が時間をかけて作っていることもあり、取引先の要望に応えられない現状があります。

SPEEDWAY 里館武店長:
「我々もある程度計画を立てて生産して出品しているそこ(計画)を極端に大きく動かすのは難しい」

日々変わるトランプ大統領の動向を見守っているという里館さん。今回の日米会談にも注目していました。

SPEEDWAY 里館武店長:
「日米は、経済的にも良好な関係を築いてきている。関税も大目に見てもらえると我々は助かる」