先月(3月)、岡山県南部で発生した山林火災についてです。復旧計画の策定に向けて土砂の流出の危険性などを確認する被害状況の調査が始まりました。

「可能性としては次の大雨で、土が出るということが想定できます」

調査は岡山市と県の職員が参加し、岡山市南区阿津の貝殻山周辺で行われました。

火災で木や下草が燃えたことで、その根が土壌を保つ力が弱まり、大雨の際に土砂の流出が起こることなどが懸念されています。

きょう(17日)は渓流付近でその危険性がある箇所を確認した上で、土砂の流出にダムが耐える余力があるかなどを調べました。

記録が残る1965年以降では県内最大の被害となる約565ヘクタールを焼損した今回の山林火災。被害状況の確認には長い時間を要する見込みだということです。

(岡山県農林水産部 治山課 浅浦宏之さん)
「1キロ以上の長い渓流もありますので、なかなか調査の進み具合が見通しが読めないと。いついつまでということが今約束ができないような状況ですが、早期に調査を完了したいと思っております」

今後は焼損区域の調査や、ドローンを使い、落石対策の必要性なども調べるということで、その結果を基に国に提出する復旧計画を取りまとめるということです。