屋久島町の口永良部島で火山活動が高まっているとして、気象台は、噴火警戒レベルを2の「火口周辺規制」に引き上げました。
口永良部島では主に古岳火口付近の浅いところを震源とする火山性地震が増加し、今月7日から16日までの10日間で100回発生しました。
気象台は「火山性地震の回数がレベル引き上げの判定基準を超えた」として、16日午後11時25分に噴火警戒レベルを、これまでの1の「活火山であることに留意」から、2の「火口周辺規制」に引き上げました。
火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。
口永良部島には63世帯91人が住んでいます。
気象台は新岳と古岳の火口からおよそ1キロの範囲では、弾道を描いて飛散する大きな噴石と火砕流に、新岳火口から西側のおよそ2キロの範囲では、火砕流に警戒を呼びかけています。
(口永良部島・本村区長 関口浩さん)「いつ噴火するかわからない状況の中で、より一層警戒を強めていく」
口永良部島では今年2月に噴火警戒レベルが1に引き下げられましたが、再び火山性地震が増加していました。17日は、午後2時までに5回発生しています。