太平洋戦争中に、旧出水海軍航空基地から出撃した特攻隊員の慰霊祭が開かれました。

太平洋戦争中、特攻隊の訓練基地だった海軍航空隊出水基地からは200人以上が出撃し、戦死しました。

基地跡の特攻碑公園で開かれた16日の慰霊祭には、遺族や自衛隊などおよそ120人が参列しました。戦後80年となる今年は、若い世代に記憶を繋ぐため、初めて出水中学校の生徒も出席し、平和への祈りを捧げました。

(出水中学校3年・佐潟一崇さん)「私たちはこれからの平和を担っていく世代として、戦争という過去の過ちを二度と繰り返さないため、努力していく必要がある」

特攻隊員の名前が刻まれた慰霊碑に、白い菊を手向けました。

(長島町から・おじが戦死)「ウクライナを見ていたら何か出来ないかと思う。皆が人のために動けば平和で良い」

(福岡県から・兄が戦死)「母は戦争の話しになるといつも泣いていた。今日の幸せがあることに感謝したい」

参列者は、平和への思いを新たにしていました。