縮小ではなく、より高度な体制へ

太田黒崇伸医師:
「今回の事故を受けて、特に離島や医療の過疎地域の方は『航空医療搬送の縮小』ということを不安に思ったのではないかと思います。我々救急医や学会含めた医療界の中でも、当然事故原因を究明をしていかなければいけないという流れはあります」

「しかしだからと言って、ドクターヘリや医療搬送用ヘリを含めた『航空医療搬送』の規模を縮小していくような流れには全くなってません」

「今回の事故を契機に、より安全性を高め、精度を高め、より高い次元での航空医療搬送事業を目指していくと我々は考えています。皆さんは不安に思わずに、これまで通り、必要なときは119番や病院に連絡していただければと思います」

ドクターヘリ運航停止、いつまで?

長崎県は、事故を受けて7日からドクターヘリの運航を休止しています。16日に運航再開の予定でしたが、テストフライトが実施できていないことのほか、医療機関側から要請があった
▶海上運航時に常時着用できる救命胴衣の手配
▶機体の点検結果と安全面に関する詳しい説明
に対応するため、運航再開の延期を発表したとしています。

運航停止以降、上五島からの搬送1件、本土地区からの搬送2件、計3件のヘリ搬送要請があり、県防災ヘリと佐賀県のドクターヘリ応援で対応したということです。