最近まで暖房使ってたのに…試運転なぜ必要?

試運転の際の確認ポイントです。

【冷房の試運転 最低温度(16~18℃)に設定】
1)10分間「冷風が出ているか」「見慣れないランプ点滅ないか」
2)その後、30分間「結露による水が外に出ているか」「不快なニオイ、異音ないか」

ところで、最近まで暖房を使っていたのに冷房の試運転がなぜ必要なのでしょうか。

ダイキン工業の森重雄己さんによりますと「暖房と冷房で仕組みが違う。しっかりと冷風が出るか確認して欲しい」といいます。

同じエアコンであっても仕組みが異なり、暖房は『外の空気から熱を集めて室内を暖める』 冷房は『部屋の熱を外に出して室内を涼しくする』ため、試運転をしないと うまく作動しない場合もあるのです。

さらにになるとエアコンに関する相談件数が集中します。パナソニック「エオリア」の調査によりますと、7月は4月に比べ相談件数が4.3倍(2021~2024年の平均)に増加するというのです。

さらに世界的な半導体不足で、去年は夏(6~8月)に修理を依頼しても2週間以上待った「エアコン待機者」が32%になったということです。

今年は半導体へのトランプ関税の影響などはあるのでしょうか。

経済評論家の加谷珪一さんは「エアコンなど白物家電に使われている半導体は国内生産の比率が高い。すぐに値上げや品薄につながる可能性は低い」といいます。

iPhoneなどに関しては、海外生産が多いので、トランプ関税の影響をもろに受けますが、白物家電についてはその影響はあまりないようです。

ただエアコンの試運転は早めに行ったほうがいいですね。

高柳光希キャスター:
私は2022年の夏にエアコンが故障してしまい、夜は背中に保冷剤を敷いて寝ました。とても苦しい思いをしたので次の年からは毎回試運転をするようになりました。

井上キャスター:
さらに冷房を稼働する前にフィルター掃除をすることで節約につながります。

ダイキン工業によりますと1年分のほこりを溜めたままにすると、消費電力が約25%もUPするとういう試算もあるということです。

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<プロフィール>
田中ウルヴェ 京さん
スポーツ心理学者(博士)
五輪メダリスト 慶應義塾大学特任准教授