宮崎県内で30万頭の家畜を殺処分した口蹄疫が確認されてからまもなく15年です。
今月、都城市で野生のイノシシに豚熱の感染が確認され、警戒が強まる中、河野知事が生産者団体の代表と宮崎空港を訪れ、防疫態勢を視察しました。

宮崎空港を訪問したのは、河野知事とJAみやざき繁殖牛部会長会議の十河啓二会長、それに、みやざき養豚生産者協議会の長友浩人会長です。

3人は、宮崎空港ビルの担当者から消毒マットを館内26か所に設置していることや、1日2回、消毒液を散布していることなどの説明を受けました。

宮崎空港ビルによりますと、国内線を含む搭乗橋と全ての出入り口に消毒マットを設置している空港は、国内では宮崎だけだということです。

(宮崎県 河野俊嗣知事)
「我々と同じ緊張感を共有していただき、しっかりとした防疫対応を図っていただいていることに大変ありがたく思っている」

県内では、今月11日、都城市で死んだ野生のイノシシから豚熱の感染を初めて確認。

また、先月、韓国では2年ぶりに口蹄疫が発生しているほか、致死率の高い、アフリカ豚熱の感染がアジア各国で拡大していて、関係者の緊張感が高まっています。

(JAみやざき繁殖牛部会長会議 十河啓二会長)
「防疫を徹底し、二度と悲惨な口蹄疫を絶対に宮崎県には入れないというような気持ちを新たにしたところ」

(みやざき養豚生産者協議会 長友浩人会長)
「(海外では)致死率が高い病気が発生しているので、国内に入れたくないというのが私たちの信念ですので、そのためには県民の皆さんにご理解・ご協力をよろしくお願いしたいと思っています」